ブログと言えるかしら?名著「ことばの歳時記」

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 国語学者として有名でいらした金田一春彦先生(2004年没)のご著書に「ことば歳時記」がありますが、この本は元々昭和40年1月1日から31日まで一年間休みなく「東京新聞」と「中部日本新聞」の夕刊に同題の「ことば歳時記」として書かれたもの。写真のように文庫本にもなっています。毎日書かれたということで、まるでブログのようだと感慨深いものがあります。読みやすく短く1ページずつ語られていて、あわただしい日々に、ほっとする一瞬を与えてくれて季節感も味わえる、私の愛読書の一冊でもあります。

秋の夜長、いえいえそろそろ冬ですね。親も子も静かに読書にふける姿が明かりの向こうに見えそうな気がします。「読書は大切」、そんなことを子供に言うなら、まず親が読書をすることですね。親の姿を見て子は育つですから。

  • 出版社: 新潮社
  • ISBN-13: 978-4101215013

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(注意)このイラストは漫画家彩花みん先生の作品です。著作権は彩花先生にありますので、コピーは著作権侵害になりますのでご遠慮ください。