英語絵本の読み聞かせ(4)「バイリンガル読み聞かせ」が与えてくれるもの【1】

チキンスープ1

  読み聞かせは、子供だけにではなく、読み手である大人にも沢山の喜びを与えてくれますので、一度始めるとやめられなくなるという声をよく聞きます。さて「バイリンガル読み聞かせ」には、一体どのようなメリットがあるのでしょうか?箇条書きにしてみました。1回目です。

(1)     絵本に書いてある日本語や英語(外国語)の言葉の意味や内容は100%理解できなくても、子供は自分なりのイメージをふくらませて、絵や言葉をじゅうぶんに楽しむことができます。そして読書の喜びを知り、本好きな子に育っていくのです。

(2)     大人の愛情に支えられた読み聞かせによって、語彙数の足りない子供でも選び抜かれた絵本の言葉を、「耳からの言葉」として受け止めることができます。そして徐々に、日本語でも英語でも、聞き、話し、読み、書く能力を高めていくことが期待できます。

(3)     絵本に書かれたストーリーを瞬時に理解しようとすることで、集中力が養われます。 (明日に続く)

 今日はおススメの絵本、日本語版「チキンスープ・ライスいり」、英語版 Chicken Soup with Rice の本の表紙の写真を載せました。12か月の季節の移り変わりを、リズミカルな文章とゆかいな絵で紹介するこの絵本は、「かいじゅうたちのいるところ」の作者としても有名なモーリス・センダック(Maurice Sendak)の傑作の1冊です。大学の朗読の授業にもよく使いますが、大学生にも大人気です。英語版はYou Tubeで歌入りで聞くこともできますので調べてみてください。歌わなくても、朗読するだけでリズミカルで最高の気分になります。

 私の本棚にある「おススメ絵本」には、下のようにリンゴマーク7つに1から7までの数字が書いてあるラベルを貼ってレベルを示しています。私が実際に音読して付けた「読み聞かせ」の難易度レベルで、1番は易しく、数が大きくなるにつれて難しくなる、という意味です。日本語版「チキンスープ・ライスいり」、英語版 Chicken Soup with Rice とも、レベルは2にしました。

チキンスープ2

 日本語版の出版社:冨山房

ISBN-13: 978-457200287

英語版の出版社: HarperCollins; Reprint

ペーパーバック:

ISBN-13: 978-0064432535