おせち料理の由来(1)
最近はおせち料理を注文したり買ったりする人が増えたとのことですが、そのカタログにも「おせち料理の由来」が詳しく載っていて、日本文化か日本料理が見直されているのでチラシなどを興味深く読んでしまいます。関東と関西では「おせち料理」として揃えられるものが異なることもあるようですが、よく見る料理の種類で知っていると面白い由来を数回に分けて載せてみます。
1.数の子
卵の数がたくさんあることから子孫繁栄を意味します。数の子は鰊(にしん)の子ですが「二親」と文字って書くこともあるそうです。
2.黒豆
黒という色に魔除けの意味もあるそうですが、黒豆は「まめ(真面目)に働き、まめ(健康)に暮らせる」ようにとの意味があります。
黒豆の中に少し入れてアクセントを付ける小さくて真っ赤な「ちょろぎ」ですが、これは植物の根を赤いシソ酢で染めたもので祝い事の際に食べる場合には縁起をかついで「長老木」「長老喜」「長老貴」「千代呂木」と書いたりします。
3.田作り
片口鰯(カタクチイワシ)の小魚(ごまめ)は田植えの肥料に使われていて、豊作になるようにとの願いが込めているそうです。また「ごまめ」は「五万米」と書いたとも言われています。小さい魚でも尾頭付きというところも縁起が良いそうです。